【快感学入門編#3】避妊は愛撫に勝る

1.着ける男と過ごした翌朝

「あ〜……昨日は、本当に最高だった!」

朝、彼女は爽やかな目覚めとともに、深く息を吐き出した。
身体の内側から重みが消え、すっきりと軽くなっている感覚がある。

(身体が軽い……今日も一日、頑張れそう!!)

「ほんと、昨日思いっきり愛し合えて良かったな」

何の不安もない彼女は、晴れやかな気持ちで新しい一日へと踏み出していった。

2.着けない男と過ごした翌朝

朝、目は覚めたものの、どこか身体が重く、胸の奥がどんよりと曇っている。

「……昨日は気持ちよくセックスできたはずなのに、なんかモヤモヤが残ってるんだよね……」

ベッドの中で天井を見つめながら、彼女の頭の中はぐるぐると同じ後悔と不安で渦巻いていた。

(う〜ん……やっぱり、ゴムを着けてくれないと集中できないんだよね……)

「妊娠したらどうしよう」という恐怖。
彼に流されてしまった自分への自己嫌悪。

(……妊活(妊娠希望)じゃないんだから、絶対に避妊はしてほしい。でも……ちゃんと言った方が良いのかな?)

(でも、そんなこと言って『ノリが悪い』とか『俺のこと信用してないの?』って嫌われたら嫌だし……言わない方が良いのかな……?)

「あ〜……私、起きた瞬間からずっとこのこと考えてる。だからこんなにモヤモヤしてるんだ……」

昨夜の熱情はどこへやら。
彼女の心に残ったのは、彼への迷いと、消えない不安だけだった。

【解説】

#「爽快」と「モヤモヤ」を分けるもの

2つのストーリーを比較すると、女性の心の状態には天と地ほどの差があることが分かります。

着ける男と過ごした女性
迷いや不安がゼロ。余計なノイズがないため、純粋な愛と快感だけが身体に残り、全てが順調に動いていく圧倒的な期待感と活力(エネルギー)を得ています。
着けない男と過ごした女性
全てにおいて気持ちを振り切れません。妊娠への不安に加え、「着けてと言ったら関係が悪化するかも」という余計な気遣いまで抱え込み、あなたへの信頼を静かに削り落としています。

男性側は「生の方が一体感がある」「外出し(膣外射精)なら大丈夫」と自分本位に考えがちです。
しかし、女性にとってコンドームの着用は、「妊娠に直結する人生レベルの問題」です。

妊娠への恐怖という「警報アラーム」が脳内で鳴り響いている状態では、女性の自律神経(副交感神経)は絶対に解けません。あなたがどんなに手技を磨いても、彼女の身体は緊張で固くなり、真の開花を迎えることは不可能なのです。

「やっちゃダメな避妊」

外だし(腟外射精)
射精前のカウパー液(透明な分泌液)にも精子は含まれています。避妊効果はゼロです。
安全日の性交
排卵日はストレスや体調で簡単にズレます。「確実に妊娠しない日」など存在しません。
性交後の洗浄
精子は射精後すぐに子宮へ進むため、洗い流しても何の意味もありません。

避妊の基本は「行為の最初からコンドームを正しく装着すること」です。
パートナーが低用量ピル等を使っている場合でも、感染症予防のために、ゴムを併用するのが望ましいです。
また他の避妊方法もありますがコスパや身体的な負担から考えてもコンドームに勝るものはありません。

💡 コンドーム装着の注意点

1. 挿入前に装着する
  「途中まで生で…」はNGです。

2. 届く場所に準備しておく
  いざという時に「どこだっけ?」だと、雰囲気が台無しになります。する前から近くに置きましょう。

3. 空気抜きする
  先端の小袋(精液溜まり)をつまんだり抑えたりして空気を抜いてから装着します。抜かないと破けることがあります。

4. 裏表を見極め、爪を立てずに滑らせる
  暗闇でも指先で裏表(巻いてある方向)を判断できるトレーニングをしておいてください。逆向きに当てたり、爪を立ててないよう、上から根元まで装着します。

まとめ

男の軽率な「生の満足感」の裏で、女性のモヤモヤと恐怖は「次の生理が無事に来るまでの数週間」ずっと続き、日常のあらゆる時間を侵食していきます。

「遅れているのかな?」「もし妊娠していたらどうしよう……」

この何週間もの苦痛を彼女に強いることが、どれほど罪深いことか。

「この人は、私の身体も、私の人生も、本気で考えてくれる」

その安心感が土台にあるからこその快感なんです。
避妊は愛撫に勝る「思いやりと労り」なのです。
言葉だけで愛情を伝えるより、行動で示すことの方が、愛情+信頼という評価ボーナスが貰えるコスパの良い行為なのです。

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